海外FXで自動売買(EA)を使うための準備ガイド
海外FXで自動売買(EA)を使うための準備ガイド
海外FXで自動売買(EA:Expert Advisor)を始めるためには、以下の手順を踏む必要があります。
1. 海外FX業者を選ぶ
選定ポイント
- EAの利用制限:一部のブローカーはEAの使用を制限しているため、必ずEA利用可の業者を選ぶ。
- スプレッドと手数料:自動売買では取引回数が多くなるため、スプレッドの狭い業者が有利。
- 約定力:スリッページが少なく、安定した約定を提供する業者を選ぶ。
- レバレッジ:EAによってはハイレバレッジが有利な場合があるので確認。
- 出金の信頼性:資金管理のために、出金の評判が良い業者を選ぶ。
おすすめの海外FX業者(2024年時点)
- XM Trading(EA利用可、約定力が高い)
- Exness(無制限レバレッジあり)
- TitanFX(低スプレッド、STP方式)
- IC Markets(ECN方式、スプレッドが狭い)
2. 取引プラットフォームを準備
EAを利用するには、主に**MetaTrader 4(MT4)またはMetaTrader 5(MT5)**を使用します。
MT4とMT5の違い
比較項目 | MT4 | MT5 |
---|---|---|
処理速度 | 普通 | 高速 |
注文の種類 | 4種類 | 6種類 |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
自動売買の開発言語 | MQL4 | MQL5 |
EAの種類によってMT4用、MT5用が異なるため、使用するEAに合わせて選択しましょう。
3. VPS(仮想専用サーバー)の契約
EAは24時間稼働させるため、PCを常時起動する必要があります。これを解決するために、VPSを利用します。
おすすめのVPSプロバイダー
- BeeksFX VPS(海外FX向け、MT4/MT5最適化済み)
- お名前.com VPS(日本語対応、コストパフォーマンス良好)
- ConoHa VPS(日本国内サーバー、低コスト)
- Amazon AWS(EC2無料枠あり)
4. EA(エキスパートアドバイザー)の選定
EAの入手方法
- 無料EA:フォーラムやFX業者のキャンペーンで提供
- 有料EA:MQL5マーケット、国内販売サイト
- 自作:MQL4/MQL5言語を学習してプログラム開発
EA選定時のポイント
- バックテスト結果が良好か
- 最大ドローダウン(最大損失額)をチェック
- 運用資金に合ったリスク管理ができるか
- 定期的にアップデートされているか
5. EAのインストールと設定
インストール手順(MT4/MT5)
- EAファイル(.ex4または.ex5)をダウンロード
- MT4/MT5の「データフォルダ」を開く([ファイル] → [データフォルダを開く])
- 「MQL4(MQL5)」フォルダ内の「Experts」にEAをコピー
- MT4/MT5を再起動し、ナビゲーターウィンドウにEAが表示されることを確認
- EAをドラッグ&ドロップでチャートに適用し、パラメータを設定
6. バックテストと最適化
EAを実際に運用する前に、**ストラテジーテスター(Strategy Tester)**を使ってバックテストを行います。
- ヒストリカルデータを最新に更新
- 異なる市場状況でテスト(トレンド相場・レンジ相場)
- パラメータ最適化を実施し、最大利益を狙う
7. リスク管理と運用
リスク管理のポイント
- 1回のトレード損失を資金の1~2%に抑える
- 適切なロットサイズを設定する
- 定期的にEAの成績を確認し、調整する
- 経済指標発表時はEAを停止する(雇用統計などの影響を受けやすい)
8. まとめ
海外FXでEAを使うには、ブローカーの選定、プラットフォームの準備、VPSの利用、EAの選定・設定、リスク管理が重要です。
事前の準備とテストを徹底し、安定した自動売買環境を構築しましょう。
EA運用を始める準備は整いましたか? 具体的なEAの選定や設定方法について詳しく知りたい場合は、お気軽に聞いてください!