FXトレードで効果的なテクニカル指標・手法の代表的なものを5つ
FXトレードで効果的なテクニカル指標・手法の代表的なものを5つ
1. 移動平均線(Moving Average, MA)
- 概要:一定期間の価格の平均値を線で表示。
- 使い方:トレンドの方向を確認する、ゴールデンクロス・デッドクロスによる売買判断。
- おすすめ:短期(5〜25日)、中期(50日)、長期(200日)で見るのが一般的。
2. ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)
- 概要:移動平均線に標準偏差を加えたバンド。
- 使い方:バンドの広がりでボラティリティを見る、価格がバンドの外に出たら反転を狙う(逆張り)。
- おすすめ:トレンドレスな相場やレンジ相場で効果的。
3. MACD(Moving Average Convergence Divergence)
- 概要:短期と長期の移動平均の差を使ったモメンタム指標。
- 使い方:MACD線とシグナル線のクロスでエントリー・エグジットを判断。
- おすすめ:トレンドの転換点を捉えるのに向いている。
4. RSI(Relative Strength Index)
- 概要:一定期間内の「買われすぎ」「売られすぎ」を数値化(0~100)。
- 使い方:70以上は買われすぎ、30以下は売られすぎ → 反転を狙う逆張りに。
- おすすめ:レンジ相場で有効。
5. フィボナッチ・リトレースメント
おすすめ:トレンド相場で、エントリーや利確のポイント探しに。
概要:トレンドがどこまで戻すか(押し目・戻り)を予測するツール。
使い方:トレンド発生後の押し目買い・戻り売りの目安として使う(38.2%、50%、61.8%ラインなど)。
移動平均線について
移動平均線(Moving Average, MA)は、シンプルながら非常に強力で、FXでも最も基本的かつよく使われるテクニカル指標の一つです。ここでは、以下のように深掘りして解説します:
🔹 移動平均線とは?
移動平均線は、一定期間の終値の平均値を線にして表示したものです。過去の価格の平均を滑らかに表現して、相場の流れ(トレンド)を把握しやすくします。
🔹 代表的な種類
種類 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
単純移動平均線(SMA) | 一定期間の終値の平均 | 一般的に最も多く使われる |
指数平滑移動平均線(EMA) | 直近の価格をより重視した平均 | より敏感に価格の変化に反応 |
例:5SMA(5期間の単純移動平均線)、25EMA(25期間の指数平滑移動平均線)など。
🔹 基本的な使い方
① トレンドの判断
- 上昇トレンド:短期MA > 中期MA > 長期MA、かつすべて右肩上がり
- 下降トレンド:逆にすべて右肩下がり
② クロスでエントリーサイン
- ゴールデンクロス:短期MAが長期MAを下から上に抜ける → 買いサイン
- デッドクロス:短期MAが長期MAを上から下に抜ける → 売りサイン
③ サポート・レジスタンスとしての利用
- 上昇トレンド中、価格がMAで何度も反発する → サポートラインとして意識
- 下降トレンド中は、MAが抵抗ラインに
🔹 よく使われる期間の例(FX向け)
目的 | よく使われるMA |
---|---|
スキャル・デイトレ | 5MA、10MA、20MA(主に短期) |
スイング | 25MA、50MA、100MA |
長期保有や大局観 | 200MA(非常に強いサポート/レジスタンスになることも) |
🔹 実戦での組み合わせ例
- 20EMA + 50EMA:短中期のトレンドを判断しやすい
- 75SMA + RSI:MAでトレンドを確認し、RSIでエントリータイミングを見る
- 200SMAだけ:環境認識用。価格が200SMAの上なら買い目線、下なら売り目線など
🔹 注意点
- ダマしに注意:短期MAだけで判断するとノイズが多い。
- トレンド相場で有効:レンジ相場ではMAは機能しにくくなる。
- パーフェクトオーダー:短期 > 中期 > 長期の順番が揃うと強いトレンドシグナル。
✅ おすすめの練習方法
- TradingViewなどで、複数の移動平均線(例:20EMA、50SMA、200SMA)を表示。
- トレンドの方向・クロス・反発箇所をチェック。
- 実際の過去チャートで「どこでエントリー/エグジットできたか」を検証してみる。
次は、20EMAと50EMAとの効果的な使い方を考えていきます。